大学のなかの理系の香り
東京芸大上野校舎のなかをうろうろしていたら、ふと、妙に理系っぽい雰囲気の廊下に出くわした。
こういうものにも私のセンサーが反応します。
何の研究室かを見てみると、作品修復・保存の研究室だった。なかはビーカーや試験管がズラリと並んでいて、まったくもって理系の風景だ。芸術大学でこんな部署があるとは想像していなかったので、ちょっと不意打ち的にツボだった。
そう言えば大学生のとき、私、めんどくさくなると大学の中に泊まり込んでいたものです。そうして深夜、理学部の校舎内を散歩するのがへんに楽しかったっけ。
古色蒼然とした建物のなか、薄暗い廊下の左右には標本や薬品瓶などがズラリ並んでいて、そんななかをぶらぶら歩いていると、なんだかうっとりとしてきたもんです。