山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

インド舞踊の目の動きは8種あり


2つ前の「インド映画は目でダンスする」で、あさはかなことを書いてしまった。
気になっていた、というわけでもないけれど『バラタナティアムを踊る』(マチコ・ラクシュミー著/出帆新社/1997年)を読んでいたら、なんと目の動きは8種あると書かれている。しかも、それぞれ意味がある。
1、サマ=じっと見詰める=はじまり/驚嘆/考えている
2、アローキタ=目を開いて見回す=望み/すばらしい/感嘆
3、サーチィ=目の端から一瞥=ひそかな賛嘆または愛/獲物を狙う
4、ブラローキタ=横から横へ目を動かす=話しかける/合図する
5、ニミーリタ=目を半分閉じる=瞑想、祈り、平和、恍惚、酩酊
6、ウローキタ=上目づかい=天国、星、空、太陽、月、過去を思い出す
7、アヌールヴッタ=素早く上下を見る=怒り、品定め、歓迎
8、アヴァローキタ=目を開けたまま下を見る=羞恥、読んだり書いたり、自画自賛
目の動きが意味することだけでもこれだけあり、おそらくその派生もさらに膨大にあるはずだ。
これに、手、足、指、首などなど、動かせるところすべてが意味を紡いでいくわけだから、膨大な情報が発信されているわけで、しかしその解釈に「遊び」があるところにおもしろさが生まれるのだろう(と推測する)。