山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

8ミリお稽古教室第5講


第5講ではスヌケの8ミリフィルムに直接描くというダイレクトアニメーションをやった。
8ミリの1コマは小指のツメの半分ぐらいしかないので、拡大鏡があって、器用な人でないとアニメらしい絵は描けないだろう。しかしよい作品をつくるのでなく、みんなで寄ってたかって楽しめればいいわけなので、そういう目的にはこのワークショップはうってつけだ。添付写真のような感じ。
これ、自家現像と同じで、描いているうちに「これが映写されたらどんなふうにスクリーンに映るのだろう」と期待がふくらんでいく。そして、期待は裏切られない。
不思議なことに、スクリーンに拡大されたものは、まったく色が損なわれず、むしろ肉眼で見るよりも鮮やかな発色に見える。光線を透過するためにそう感じるのだろう。さらに驚くのは、色にグラデーション(濃淡)がついているのがはっきり視認できて、それが鮮やかさをより強調しているということだ。
じつは8ミリのスヌケを使ってやったのは今回が初めて。いにしえの昔、相原信洋さんのワークショップで、200人いる参加者にスヌケ16ミリを縦横に広げ、また巻き取ったスタッフをした時から始まって、いままで全部16ミリフィルムでやってきた。何か描くには8ミリは小さすぎると思ったからだ。しかし今回、8ミリの1コマは小さいがゆえに、映写された時の期待がふくらんでいくことがわかった。
ひとりでもできるけれど、やはりこれは多人数でやるのが楽しい。8ミリスヌケフィルムでやりたい人は「8ミリお稽古教室」の後期でもまたやります。また、阿佐ヶ谷美術専門学校1年の映像講習でもきっと来年もやるはず(こちらは16ミリで)。