山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

『往復V』のシメの編集にとりかかる


昨日のコンセプトにしたがって、1日がかりで約1分ぶんだけつないだ。導入部はすでに撮影してある(シングル8廃絶のページを表示したパソコン画面など)ので、そこからの流れにしたがえばいい。
使わなかった映像を取り出しヴューワーにかけてみると、『極星』での神岡猟の、最初のころに撮ったいろいろなヴァージョンのフィルムが出てきた。そのうちのひとつで、ハーモニカを吹きながら、地下水道へと入っていく映像がある。『極星』の本編では、近づいてきた神岡に、カメラ側(私)から、ハーモニカが渡される。しかし、保存してあった別ヴァージョンでは、神岡はポケットからハーモニカを取り出している。神岡が地下水道の暗闇に消えたあとも、しばらくカメラは回っている。
これでいこう。
暗くもなく、明るくもなく、しかしエネルギーをたたえた静けさに満ちている。
そう決まったならば、その前のリズムの決定できる。つまり、総力戦でいくべきなのだ。
ぎっしりと箱につまっている8ミリ映像素材から、ひとつずつ取り出して選んでいく。50ftリールいっぱいに巻いているから、5分ぐらいはある映像から、これだという1秒だけを抜き出せばいい。そのぐらいの凝縮基準で選択していく。残りの4分59秒は「燃えないゴミ」として捨てる方向で。
みるみるうちにゴミ袋がいっぱいになっていく。8ミリフィルムを蕩尽している感じで、たいへん爽快です。