さらに『往復V』の作業を続ける
本日の進展は48秒。
48秒ぶんしかつなぎ足せなかった。まあ、しょうがない。
これまでの『100年後』『往復ll』『遠くへ』では手をつけなかったような8ミリ映像保存素材にまで手を出す。それは例えば、木炭をつくる過程を記録したフィルムであったり、学童クラブ指導員時代のキャンプの記録映像であったりする。そんなものの、編集で採用しなかった素材まで保存していたのだ。ええぃ、このさい、全部処分してしまおう。
ヴューワーでざっと見て、はっと心にひっかかるものだけ1秒分を切り出す。残りはぜんぶゴミ袋行き。作業が進行していくにつれ、思い切りよく捨てることが快感になってくる。
最初はゴミ袋に直接フィルムを投入していたのだが、すぐに袋がいっぱいになってしまった。そこで、現像したときについてくる50ftリールにぎりぎりまで巻いてゴミ袋に入れるようにした。しかしなんとなくムズムズしてくるのです。リールに巻きつけるってことは、まだ未練があるような感じで落ち着かない。まだ救出できるってことなのだ。そこで、リールに巻いたものを再びほぐす。そうして、ゴミ袋のなかにはさみを突っ込んで、バシャバシャとフィルムを切り刻んだ。これでも思い残すことはないだろう。