山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

『うずまきの彼方へ』残りロールの現像上がり


昨日アップの「フィルム表現の存続を求める会」設立趣意書へのさっそくの賛同メールありがとうございます。
ところで私あての賛同メール第一号の写真家の窪田さんから指摘された。「正式社名は富士写真フィルム株式会社でなくて、富士写真フイルム株式会社ですよ」と。ああ、以前も「キヤノン」のことを「キャノン」と書いていたことがあったけれど、同じことなんですな。
それで思い出したのは組合活動歴の長いひとと話をしていたなかでのエピソードだけれど、いまでも革命家を志している彼はこう言う。「交渉ごとでは、ぜったいに交渉する場所に先に行く。約束の時間より10分も15分も相手が早く来たとしても、そこで『遅いじゃないか』とトゲトゲしい言葉を突き刺すんだ。それがボディーブローのようにあとあと効いてくる」と。
なるほど。正式な会社名を間違えていたわけだから、そのまま交渉の席についたら、まずはその点をガミガミ言われて、こちらの気持ちをくじかれてしまう。せっかく文面のなかに、まえにこちらでも書いた「喜びも哀しみも表現するフィルム」というフジフィルム側の文言を盛り込んでおいたのに、すべてチャラにしてしまうところだった。あぶない、あぶない。
さて今日は現像上がった『うずまき~』の残り4ロールをチェック。映写したものを凝視し、脳内に記憶する。前にも書いたように、できるだけ映写機やヴューワーを通す回数を少なくして、傷がつかないようにしたい。そのために、1回の映写でしっかり記憶し、次はもうスプライサーでカットしてしまう段階に行く。経験を積まないとできないことかもしれないけれど、フィルムの傷はとりかえしがつかないことだから、ここらへんは大切なところだと思う。
添付写真は吉見百穴の洞窟のバルブ撮影部分。まえにデジカメで撮ったものと比べてもらいたい。うまく撮れているでしょ。エヘン。作品ではこのまま前進します。