山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

負陰気ビンビン人形に出会う


一昨日のロケハンの「もうひとつ」の場所に行く。ありました、求めていたものが。
添付写真は、遊歩道めいた場所から見える位置にある。あたりはブルーシートに覆われたテント状のものが散在している。つまり都心部を追い出されたホームレスが、集落をつくっているわけ。そこにこんな人形があるのだ。
目的はやはり、その場所にアクセスする遊歩道から見える位置にあるので、部外者への拒絶表明だろう。それから、手前に野良猫へのエサ皿が置いてあるので、カラスなどへの威嚇の意味もあるかもしれない。
それにしてもなんとビンビンと放射される負陰気(←最近拾ったネット用語)よ。5月の戸外は緑鮮やかなのに、なぜかクラクラするようなダークさが噴出しているじゃないか。人形を見てこんなにクラクラしたのって、天野可淡人形展以来かもしれない。いや、こちらは作者不明の不意打ち展示というアドバンテージがあるから、まつられるようにして展示されてなお人の感性を切り刻む可淡ドールのダークさの方が遥かに強烈なのだけれどね。
しかし、たかが粗雑に工作された人形なのに、首吊りの腐乱死体にでも出くわしたかのような負のエネルギーがあるじゃないか。
いつまであるのかわからない野外展示物。しかし作った人は美術作品としての意識は希薄だろう。だからこそ、理に落ちないインパクトが生まれるのだろうけれど。
どうしても実物を見にいきたい人はメールくれれば所在地を教えましょう。東京都下です。ただし、私と面識のない人は、どこでどんなことをしている人かを自己紹介してね。
昨日予告した「続き」は、明日に持ち越します。