山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

路地ベスト87を公表しない理由


表題に反するようだけれど、雑誌でいくつかは紹介したことがある。『BAD TASTE』というムック形式の雑誌に創刊から3号で休刊するまで、毎回10件ほど紹介したことがある。しかしこの雑誌はもう入手不可能だ。ムエン通信の路地のページに掲載している写真には地番も併記してあるけれど、これとベスト87はある程度重なっているという程度のものだし。
じつは、この路地コレを本にできないかと、私の著書『缶コーヒー風景論』『勇者のゆくへ』を出してくれた洋泉社の編集者と話をした時に、「私道を紹介するのは問題が起きるおそれがある」という指摘を受けたのだった。また、じつはベスト87のなかには、建物の内部も含まれている。それが商用施設であれば問題はないだろうけれど、単なる団地だったり、部外者立ち入りお断りの施設だったりするのだ。これはいけません。建物の内部ってことは路地ではないわけだけれど、わりと簡単に入ることができる建物で、迷宮的快楽をもたらしてくれる物件があるものだから、ついつい入れてしまっている。