山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

路地にも夜がくる


ロートレックの路地』以来、路地の撮影はR25N(←8ミリの低感度カラーフィルム)でやるというふうにアタマが固定していた。添付写真は一昨日の東京拘置所の、ほぼ同じ位置から撮った夜の画像。撮影はIsaacさん。引用させてもらいます。
路地にも夜はくる。しかしながら、この東京拘置所の路地の夜は、東側の川向こうの高速道路の灯りがいいね。拘置所の沈黙と、川の水のけはい、そして高速道路の車の音が、この場所の夜の空気を満たすのだろう。とてもいいかもしれない。
それにしても「夜の路地」ということを忘れていた。
いや、忘れていたわけではない。『ロートレックの路地』を撮った時、夜に訪れてバルブ(長時間露光)撮影をしようかと思ったことはある。しかししなかったのは、昼間の映像だけでじゅうぶんであり、夜のバルブ撮影を加えるのはマイナスだと判断したのだった。
そうだとしたら、全編、夜のバルブ撮影の映像で構成した路地の映像ってのはどうだろう。
ひとつの路地に焦点を当てて撮るのでなく、できるだけ多くの路地をバルブ撮影で進行していく映像でつくられた作品。
うーむ、かなり魅力的だ。しかし多大な労力を費やすことになるぞ。