山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

新作(タイトル未定)撮影開始


まるでアドベンチャーゲームのような感じだけれど、迷ったり詰まったりした時は「分岐点へ戻れ」ということだ。
いろいろな材料を頭のなかで転がしつつも、いざ撮影へと突入するような「闇雲なきっかけ」「練り上がったコンセプト」「凄い物件」「それだけで作品を成立させられるオチ」に到らないので、とりあえず『ロートレックの路地』まで戻ってみることにした。つまり、いい路地をひとつ選んで、即興的に撮るというだけの作品。
ロートレックの路地』の撮影場所は埼玉県川越市だ。あれだけのいい路地はなかなかないので『ロートレックの路地2』にしようと川越に向かった。しかし途中のインド料理店でカレーを食べて、店内のテレビに映っているネパール映画のミュージカルシーンを見ているうちになぜか「家から近いとこでエエやん」と思って引き返したのだった。これが昨日の話。
で、あれこれと考えて思い出したのが栄町3丁目の路地だった。これは『泥のなかで生まれた』の最後に白黒映像の手持ちカメラでうろついている路地でもある。添付画像のように、いくつかの家は建て替えられたりしていたが、舗装もされずに20年前と同じ雰囲気を保っている。さっそく三脚を立て、ZC1000を乗せ、コマ撮りを始めた。