人形作家、伽井丹彌のパフォーマンス
帯広に住む人形制作作家の伽井丹彌(かい・あけみ)さんからチラシとDVDが送られてきた。今月7日に北海道立近代美術館でパフォーマンスの公演をするとのこと。見にいきたいけれど観光シーズンど真ん中の北海道へいくのはあまりにもつらすぎる。彼女は人形作家としてそこそこ知られている人で、じつは私の未公開の映画『Like a Heavenly Edge』の中で出演する小さな人形をつくってもらったことがある。
パフォーマンスのDVDを拝見する。パフォーマンスをずっと撮ってみせるものではなく、つまんで短くしているので流れが把握できないが、伽井さんと自作の人形が舞台上で一緒に出ているところは、なんとも興味深いものだった。出演者としての人間と人形ではなく、これは作者本人と人形なのだ。作者は人形にとっての創造主であり、人形は作者にとって分身である。こうした神話的な関係がつまんだ(編集した)映像からも感知できる。おもしろい。
じつはコスプレのことを調べていて、人形になりきるというコスプレがあることを知った。これはおもしろい。ぜひラブホの回転ベッドの上に置いたようにして回ってもらいたいと思ったのだった。そこへ、そんな妄想にシンクロするようにこのチラシとDVDがやってきた。これは「いいからそれを撮りなはれ」ということなのだろうと解釈しよう。