山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

ZC1000に関する自慢にならないこと


ZC1000に限らず、シングル8カメラの多くにはフィルムを入れるところに丸い覗き窓があります。これは中にフィルムを入れたとき、フィルムの巻き取り側の芯の軸のところの白い点が見えるようにするもので、その白い点が回転していることでフィルムが送られていることがわかるし、巻き戻しして多重撮影する時に回転の数をかぞえていると、ZC1000のようにコマ数カウンタがついてない機種でもだいたいの巻き戻し地点がわかるようにするためにある。
はい、それではみなさんのシングル8カメラのフタを開けてみてください(←教師口調)。この透明な窓の内側の円周に、黒いスポンジみたいなものが貼付けてあります。え? ない。それは経年変化で劣化し、ボロボロになって砕け散っているわけですな。保存状態にもよりますが、カメラのことをよくわかってない場所で購入すると、このモールトと呼ばれる黒いスポンジがまったくなくなっている例があります。
ないとどうなるか。ちょっと困ったことが起こります。この黒いスポンジの役目は、この窓から入ってくる光をさえぎるのです。撮影途中のフィルムが、この窓から差し込んできた光でわずかながら感光してしまうのです。だからやはりそのまま放置するのはよくない。
黒スポンジ(モールト)は写真用品店や東急ハンズで売ってます。しかし面倒だ。というわけでカメラフェチではない私は、写真のようにして塞いでしまうという粗暴な解決方法をとっています。ZC1000だからコマ数カウンタが使えるし、ここから覗き込むのは、フィルムカートリッジを入れて、最初に確認するときだけですから、ちょっとはがして回っていることを確認したらまた貼付けるというだけのこと。ま、粗暴な私でもガムテープをつかうと接着剤がカメラに張り付いていやなことになるのは予想できるので、軟粘着性の布テープを使っています。
さらに余談になるけれど、この軟粘着性布テープは、そもそもはフィルムをリールに巻き付けて、端をリールふちに接着させる用途でつかっているものです。ガムテープや絶縁用のビニールテープだと、長年のうちにべたべたしてくるのがいやなので、これを使っているわけです。