山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

編集作業開始


いよいよ編集作業を開始する。
まずは手を洗う。『8マニュ』にも書いたことだが、フィルムを直接触りたいという気持ちがある。それがこちらの欲望なのだから、ひんぱんに指先の油を落としながら編集作業をすることにしている。
ヴューワーはゴコーのノンフリッカーのもの。手前にスプライサーが2台あるが、これも『8マニュ』で書いてあるかと思うが、小さいマイネッテで切断し、大きいLPLの方で接合する。
机の上はほこりを吸着する小さいモップで拭う。ほこりはどんどん降り積もってくるものだから、節目節目でモップで拭う作業をする。
フィルムはじつはまだ1回しか見ていない。何回も映写機に通すことは、傷がつく原因をつくることでもあるから、最初に現像が上がってきて映写してみた時に頭に入れておく。そうして脳内でノンリニア編集をしておくのだ。記憶はアヤフヤだから脳内でつないだようにはなかなかキマらないが、事前にシミュレーションしておくことでムダな作業を省略できる。微妙な編集のリズムに悩むよりは、フィルムを傷つけない方を私は選ぶ。
1日がかりで『富士山へ飛ぶ夢を見るまで』『武蔵野ブラウン運動』『スターレーンをめぐる円周運動』の粗編集ができた。とりあえずつなげてみただけだが、コンセプトははっきりしている作品なので、比較的単純な作業だった。微妙なツメはまた後日する。つなぎながら、まだ音が見えてきていない『武蔵野』と『スターレーン』について、CDをとっかえひっかえしながら基本にする音楽をさぐる。その結果『武蔵野』はアルジェリアのライという安っぽい打ち込み音楽を、『スターレーン』についてはバングラビート(イギリス在住インド人のディスコミュージック)を基本リズムでいこうかと思った。