山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

山ちゃんの誕生会


昨夜はneoneo座のあと、森崎偏陸さんのうちに行く。ヘンリクさんは寺山修司の映画作品の助監督をつとめた人で、私の商業映画作品『プ』でも助監督をしてもらった。で山ちゃんというはジャズマン、『プ』の後半部撮影や『アンモナイトのささやきを聞いた』では専属料理人としてスタッフの食事をつくってくれた人。その関係から『プ』のカメラマン、図書(ずしょ)さんや後半部の照明の岩崎さん、後半部のラインプロデューサーであり、もとBOX東中野の支配人、山崎陽一さんも来ている。そうそう『プ』の後半撮影の録音技師である菊池さんはもと小川プロの人で『ニッポン国古屋敷村』でも録音を担当している。昨夜のトークでも「菊池は」ということばが出てきたっけ。
それはともかく、このところヘンリク宅での飲み会に参加すると、いつもVX2000を持った男がいる。聞くとヘンリクさんをずっと撮っているらしい。もう2年になるのだという。ドキュメンタリーなのだと思うが、どんな作品になるのだろう。
たとえば『タカダワタル的』とか、渋サ知ラズを追って撮ってつくった作品があるように、おそらく水面下ではこんなふうにDVカメラで長期間に渡って撮られつつあるいろんなものがあるんだろう。かつて小川プロは集団で制作することで、それまで見たこともないような映画を世に送り出していったわけだけれども、日本のみならず全世界規模で、DVカメラがそれぞれの「現場」へと潜入して記録しつつあるのだろう。
そうなるとおそらく、早晩にして、特異なものや政治的なトピックが含まれるものよりもむしろ、まったく日常的でしかないものから、見た人の心を揺るがし、世界観をグラつかせるような作品が生まれてくるのだろうと思う。
思う、というか、出会いたい。