山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

『バオバブ』5日目

昨日は撮休日だったので、スタッフも元気を取り戻しているように感じる。
私は「そうだよな~」と遠い目で思い出したりするのだった。勢いで徹夜を2日ぐらい続けることはできるけれど、そうするとモーローとしてきて、それはそれで気持ちよくなるし、そうなるまでして撮影を続けていることにスタッフ役者の全員が酔ってきてしまうのね。それって酔っぱらった席での大盛り上がりと同じで、気分は高揚しているもんだから、その場での充実感はあるけれど、じつはたいしたことはしてないわけだし、気がつかないうちに事故の可能性の度合いだけはグングン上昇していたりするもんだ。
宗教団体ってのはそういうトランス状態を意図的に持ち込むことで成り立っているんでしょう。
それはともかく、今日は私の出番は少なく、最期は要町のコインランドリーで下着姿で憮然と座っているだけ。しかしこのあたりを通る人はおもしろくて、大原麗子のいとこだと自称するおばはんがえんえんとスタッフに話しかけてきたり(それしか自慢することがないのだとしたらさびしい)、携帯電話で別れ話をしている男がキレて「街宣車ブチこむぞ」とか怒鳴っていて、なんだかそれを聞いてしまったこちらとしてはとても恥ずかしいような気分になったりして、う~む、待ち時間というのも面白いものです。
今日は主役の塚田くんが矢崎仁司監督のことをちょいと知っているというので、あれやこれやと私だけが知っている矢崎さんのおもしろ武勇伝を移動中にしゃべってしまった。矢崎さんは『風たちの午後』の札幌上映のあと、しばらく札幌に居残ってシナリオ(『三月のライオン』の原型)を書いていて、私たちと深い付き合いをしたので、その頃のエピソードの数々。このブログで書くことはないと思うので、知りたい人は個別に聞きにきてください。