山崎幹夫の各種センサー

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「スターレーン」撮影進行


伊藤高志さんのサンシャインビルぐるぐるの実験映画(まだタイトル調べてない)と今回のコンセプトの違いを比較するために、2~3秒ほどスターレーンの屋上のピンを撮りつつ近くをコマ撮りしながら回る映像が必要だと思いあたり、さくっと撮る。コマ撮りなので三脚は使わず、標準レンズで手持ちでコマ撮り。
ターレーンのまわりに都合よく円周の道があるわけではないので、ズームで調整してほぼ同じ位置に同じ大きさでピンがくるようにしながら撮っていく。写真で撮って再撮影というほどのこともないのでひとまわりでじゅうぶんだろう。これは冒頭に置いて、コンセプトの説明をかぶせればいいだろう。
その後、またスターレーンの遠景ショットの撮れる場所を探すことにする。本日は北方向から見える位置を探そう。これ、じつはけっこう難しい。というのは、マンションや団地などの廊下部分はほぼすべて北側につくられているから、北方向から南にあるものを狙うというのはけっこうつらい。これは前作『武蔵野ブラウン運動』でも痛感した。あるものからあるものへとパンする時、つねにその先で、南側に建物がある場所を優先しなくてはならなかった。
それでも全部で5か所発見した。所沢住宅公園に車を駐車して、折りたたみ自転車で地図を手に探しあて、あとで車で近接して撮影をするという段取り。前記の困難さゆえ、5か所のうち3か所が路上や駐車場からの撮影になった。旧所沢市役所の裏手が崖になっていて、その上に沿って移動しながら撮影ポイントを探したのだった。
探しながら例によっていくつもの建物に無断で入っていく。最近のオートロックのマンションに、住人が出てくるのを待って入れ違いで入るということまではしないが、そうでなければズンズン入ってしまう。そのことを楽しんでいるのかもしれない、と思う。もっとその考えを進めると、撮影のために建物に無断で入るのではなく、建物に無断で入りたいために、撮影という理由をつくっているんではないか俺は、とも思う。
今日の添付画像はスターレーンから100mぐらい東にあった「木の下の自販機(ポッカ)」です。なんかいい雰囲気ですな。私は10年以上前に『缶コーヒー風景論』という、缶コーヒーや自販機についてあれこれ述べ立てた本を出したのだけれど、これなんて表紙かカラーグラビア候補になる写真だ。ここにベンチがあったら一気にダメになる。その感覚が「そうそう!」とわかる人は図書館とかで探して読んでくだされ。ヤフオクでもよく見かける。レア本じゃないようで、定価以下で落札できます。