山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

ブラッドボーン(PS4)


●よかった点
操作性がいい。レスポンスが早くて、それゆえの爽快感がある。
やはり『デモンズソウル』のディレクターの作品であると随所で感じさせてくれた。ゲームづくりのセンスが一枚上だと感じる。
凡百の「疑似中世舞台の剣と魔法のファンタジー世界」ではないものをつくろうとした意欲は賞賛したい。
というわけで基本的には満足なんですが、
●不満に感じた点
よくあるファンタジー疑似中世ではなくビクトリア朝な世界で、ぶっちゃけクトゥルフ神話体系を世界観のベースにしている。
それが成功したかと言えば、やはり物足りない気がする。鎧の金属をカチャカチャいわせて大剣をブン回すのでなく、柔らかそうな素材の衣服で、武器の数も少ない。なんか足りない感がある。
個人的なことだけれど、自分は遠隔攻撃キャラでいくのを常道としてきたのです。ところが、この作品では魔法がない。さらに弓がない。弓のかわりに銃があるのだけれど、魔法や弓の代替になっていない。
だから仕方なく近接攻撃でいろいろな局面を突破していくのですが、慣れないせいかしっくりこない。でもまあ、アクションゲームらしさは存分に味わえました。
絶望感はそんなに感じなかったので、もしかすると難易度は下げたのかもしれない。『デモンズソウル』『ダークソウル』と言えば鬼の難易度、プレイヤーの心を折る仕様が当然のこととされていたけれど「くっ……心が折れそうだ」と思ったことはなかったです、今作は。
「禍々しさ」という点も、こちらがもっと過剰なものを求める心があるからなのだろうけれど、ちょいとマイルドになったような気がする。
とは言うものの、精神的にプレイヤーにダメージを与えようとするテイストはけっこうあって、虫が嫌いな人はとくにダメージあるかも。

PS4になってオンライン要素についてはソニーが責任を持つことになった。その代わりに有料。月に500円弱とられる。
なので自分はオンライン要素はやってません。『デモンズソウル』『ダークソウル』名物の協力プレイ、敵対プレイは今作ではしませんでした。
また、自動生成ダンジョンという要素も加わったけれど、ちょいとだけやってみて「つまらん!」と思ったのでそれ以上はやっていません。