山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

サリーGTラジアルという自転車


車で走っていたら、看板だけ「ミヤタ自転車」とか残っている店の前で、高齢の老人がぼおーっと座っているのが見えた。「ああ、あの自転車屋さんで中学生のときに自転車を買ったことがあったな。あのじいさんがその時の店主だったかな?」と思い、つぎにその時に買った自転車のことを思い出した。
へんな時代だったよな、と思った。
いまも自転車はそこそこに流行っているけれど、当時の少年たちの心をつかんでいたのは、実用性とはほど遠い自転車だったっけ。
自分が「これが欲しいっ」と購入した自転車のカタログ画像をネット検索でみつけた。
メーカーはミヤタ。名前は「サリーGTラジアル」。
いろいろな特徴があった。
カタログに書かれているように、まずタイヤが自動車と同じラジアルタイヤであるのが売り。
しかし、使ってみた結果で言えば、どうということはなかった。乗りにくかったような記憶もある。
二番目に書かれている、後輪のディスクブレーキ。完全に自動車のマネをしてます。しかしこのデキがきわめて悪くて、ブレーキの利きがすぐに悪くなってしまった。はっきり言ってかたちだけのシロモノでした。そして危険です。
三番目に書かれている、前のライトの下にある2つのもの。これ、ひとつは予備のライトで「フォグランプ」。もう片方は「GTホーン」と称するブザーのスピーカーだ。
実際の自動車でもフォグランプなんて使わない。
「GTホーン」も名前ばかりで実際は単なるブザーで、しかも雨水が侵入して「ぴぎゃー」と変な音になってしまった。
三番目が変わっていて、要するに自動車のトルク配分みたいなことなんだろうけれど、後輪のギアの一番大きな部分が歯がひとつ置きになっていたりとか、前輪ギアが正円でなく楕円形だったりとか。しかしその効果もあまり実感できなかったな。
そんな感じで結局はがっかり感しか残さなかった。
これ以降、自転車はずーっと、一番安価なものを買って、次々と乗り潰すことにしています。