WWS2012.5.13@伊勢崎市境体育館大会
先月、ミスターポーゴが主宰するWWSという団体のプロレス興行を観戦に行ってきました。
理由は「うさんくさいものが見たい気持ちを満たす」ため。
出場しているレスラーの大半が、これまで名前を聞いたことない人たち。そこにポーゴ、藤原喜明、ダンプ松本、ジャガー横田などの大ベテランが混ざっているカード編成。
こういう大ベテランってのは、失礼な言い方だけれど、懐メロを歌ってくれればいいわけで、試合時間の大半をロープにもたれかかっていたポーゴは、鎖ガマ振り回し、火炎噴射をし、ダンプは竹刀振り回し、ジャガーは卍固めをして見得を切り、藤原は一本足頭突きをするということ。
しかしそもそもポーゴなんて凶器流血するしか能がないレスラーが、地元ではこういう興行をしていて1000人近くの人間が集っているというところに紛れ込むのは楽しい。自分的には、これがしたかったのだとも言える。
さらにはセミファイナルに出ていたキラ☆アンというレスラーは、女子プロレスラーでなくキャットファイターではないですか。
そういう人がジャガー横田よりも上の位置で試合してしまうのも、序列無視でカオス的でおもしろい。もちろんお約束のように、ダンプ松本に竹刀で滅多打ちされていたけれど、これはそれを見せるというマッチメークなわけでしょう。
セミファイナルの前の試合で、まったく聞いたこともないレスラーが、超しょっぱい(←へたくそという意味です)試合をしていたので、逆に興味を引かれて調べてみると、どうやら地元で焼肉屋をやっているおにいちゃんらしい。うむ、チケット、そこそこさばけるんでしょうね。
カオスな感じは堪能したけれど、うさんくささという点は、試合のしょっぱさによって打ち消されてしまったように感じた。
そういう意味では、初期のバトラーツなんてのは、表面的にはなにひとつとしてうさんくささなんてないのに、田舎町の体育館でゴツゴツした命を削り合うようなしばき合いを見せていたという点で、高度に官能的なうさんくささがあったよなぁ。心が濡れましたね。ああ、またあんなものに出会いたい。
次、6月10日に課題だったスターダムを観にいきます。初スターダムで初新木場ファーストリング。