山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

黒板をツメでひっかく音は嫌?(妄想の伝染その5)


「いやな音、不快な音」と問えばかならず出てくるのが「黒板をツメでひっかく音」だろう。
でも私は覚えている。小学生の頃、べつにその音を「嫌だ。不快だ」とは思っていなかった。
ところが、いつの間にか、世の中の多くの人とおなじように、この音を「不快だ」と感じるようになっている自分がいる。
どこで? どこかで脳のなかにある回路が開通したのか?
「黒板をツメでひっかく音は、ある種のサルが発する警戒の鳴き声とおなじなので、これは脳のなかにしまい込まれていた機能が再活性化しているだけ」という説が検索で出てきた。
そうであるのか、そうではないのかはともかく、自分のなかでは「黒板をツメでひっかく音」と「不快な音カテゴリ」がつながったのは、あとからのことだというのは確かだ。
いま、思い返してみると、これも「妄想の伝染」に似たものなのかもしれないと思っている。
共通の認識が伝播するシステムのひとつ。