山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

埼玉県吉見町で廃屋に吸い寄せられる


焼き団子を食べながらそこらへんをフラフラしていると、向こうに廃屋らしき建物が見えた。近づいてみると、道路が封鎖されているわけでなく、そのまま廃屋の玄関先まで出てしまった。
中には入れないように鉄板などで封鎖してある。
しばし、その場に佇んでいた。
夏のような強い陽射し。
とつぜん「以前にも、何回もこんなことがあった」と思う。
すると、時間が溶けていくような感覚におそわれた。
過去、いくつもの廃墟、廃屋の前に佇んでいた記憶が、折り畳まれたまま自分のなかで爆発的に展開している、そんな気分と表現したらいいか。
この感触を映像で表現したいと長年思っているのだけれど、うまくいかない。
やはり、空気の動き、雑草などの匂い、微細な音などの要素が必要なのでしょうね。『ロビンソンの庭』でも、そうした思いを込めて書いた部分がいくつもあるけれど、やはり実現できていないわけだし。