山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

黒糖を齧りながら黒糖焼酎を飲む


波照間島の黒糖をいただきました。
日本酒の場合だと通常はごはんをつまみにして飲んだりしないものですが、黒糖焼酎は黒糖を齧りながら飲むのもオツなものらしいです。さっそく試してみましょう。
まずは「朝日・壱乃醸」から。
あ、黒糖の風味がきわめて強くて、酒の方の黒糖風味を消してしまいます。これは合う合わない以前にもったいない。
次は「緋寒桜」。こちらだと逆にすっきりしすぎていてもの足りないです。ちょっとイヤな風味(水に由来するような感じ)もあるし。
では「まんこい」はどうか。
なんとっ。これはしっかり噛み合いました。単体ではちょっと受け入れ難い樽熟成の風味に、黒糖菓子の濃い風味がよく合います。意外でした。
最後に、まだ残っていた「龍宮」。
おお、これもまた「まんこい」とは違った方向で合いますね。酒単体ではちょいとくすんだ感じのシブい風味が、黒糖菓子と合わさって遠心力みたいなものが生み出されます。
いやはや、日本酒でも、酒単体での評価よりもつまみとの愛称を探っていくのが実用的なわけですけれど、黒糖焼酎でもそれは完全に適用されますね。
映画の評論家・研究者や紹介売文業者は試写室で映画を見て、その感想(から批評まで)を書きますが、映画の体験ってのは家を出て、映画館で映画を見て、また家に帰ってくるまでの全過程であるように、酒も単体で切り離すのと、ひとつのつまみを軸にして探るのとではまったく違ったものになりますねー。