山崎幹夫の各種センサー

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『ワンダと巨像』(PS2)


操作性は悪かったがグラフィックが素晴らしかった『ICO』の作者がつくったゲームだということでプレイしてみた。とは言っても発売から2年して中古価格が2000円になったので買ったのだが。
主人公が16体の巨像を倒すというゲーム。ザコ敵はいなくて、ボス戦の連続になる。基本的にはアクションゲームということになる。添付画像の巨像は、一体目のものだが、いやホントにデカい。こういうやつにしがみつき、上っていって、急所(たいていは頭頂部)を何度か剣で刺して倒す。どうやって上るかについてはパズル的な要素があり、地形なども利用するようにできている。
●長所=やはりグラフィックは素晴らしい。広大な大地を馬に乗って巨像を探して探索する。遠くの風景まで無理を感じさせずに表現されている。人間がほかにいないので会話やドラマ的なイベントが起こることはないので、まったりと広大な場所を駆け巡る快楽がある。そうしてあるきっかけとともに、ぬうっと巨像が登場する。巨像登場までの雰囲気づくりが優れている、とも言える。
その巨像にしがみつく。巨像は身体を震わせて主人公を落とそうとする。それに負けじとしがみつき、じりじりと上っていく。握力のパラメーターが表示され、それが尽きると落下してしまう(すぐ死ぬことはない)。このグラフィックも素晴らしい。処理できないとフレームレートが下がる(コマ落ちする)が、私はさほど気にならなかった。
●短所=前作『ICO』から改善されていない操作性の悪さにイライラする。アクションゲームとしてはダメ。また、巨像の雰囲気はとてもいいのだけれど、剣をかざすと急所が光っていたり、これみよがしな(さあここに掴まるんだよ、という感じの)フサフサした部分など「なんだ結局パズルなのね」と醒めたりした。ここらへんがもうちょいこなれるといいのですが。