山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

私のビデオゲームベスト5


10年ちょっと前に『勇者のゆくへ』という本を書いた。
これはゲーム、とりわけRPGについて、それらを作品として論じたもの。ドラクエファイナルファンタジーをメインに、例によって好き放題言いたいことを書き連ねている。
それ以来、ゲームについてはミニコミに書いたり、このブログでもちょいとだけ触れたりしたことはあるけれど、ほとんど感想なり論評なりしたことはなかった。
しかしこちらのブログでも、プレイしたゲームのことを書くことにいたします。とは言ってもヘビーユーザーではなく、年に数作品しかやっていないのだけれど。
さて、カテゴリ最初の記事なので、これまでのビデオゲームのベスト5を発表することにしよう。そのことでビデオゲームに関して、私がどのような偏向(バイアス)がかかっているのかわかるだろうし。
ベスト5は順不同。タイトルのあとには、対応機種を入れておきます。
ドラクエ6(SFC
ドラクエシリーズは最新作の8までまんべんなくプレイしているが、もっとも気に入っているのはこの6だ。この作品では「上の世界」と「下の世界」とがあって、プレイを進めていくうちに、その関係のしくみがじんわりとわかってくるようになる。その関係がわかると、とてもせつないエピソードがちりばめられていて、何回もコントローラーを操作する手が止まって、涙ウルウルしてしまう。おそらく、作者の堀井雄二は、この当時のRPGが感動の押し売り全盛になってきていることへのアンチテーゼを示したいという気持ちがあったのでしょうね。
風来のシレン外伝・女剣士アスカ(DC)
これは「不思議のダンジョン」シリーズと言われるもの。RPGのように物語の展開があるわけでなく、複雑化された詰め将棋のような展開がえんえんと続く。刮目すべきはルールのきびしさで、死亡したらアイテムも所持金もなくなるばかりか、レベルも1に戻る。つまりすべてを失うわけ。こうして生まれる緊迫感と、理不尽でいて、理不尽すぎないゲームバランスが、高い中毒性を生むのですな。いちおう上記のタイトルにしたけれど「トルネコの大冒険2」(PS )、「風来のシレン』(SFC/DS)、「風来のシレン2」(N64)でもOK。
弟切草SFC/PS)
これはゲームというより本に近い。ジャンルでいうとアドベンチャーゲームになる。画面にはえんえんテキストがあらわれてそれを読んでいく。効果音がついているから音付き小説のようなものだ。しかし小説と決定的に違うのは、途中にいくつか現われる選択肢の選び方によって、物語がいくつもに分岐、変容していくということ。まさにボルヘスが夢見たようなスタイルの物語が、ゲームによって簡単に実現してしまったわけですな。
真・女神転生3ノクターンPS2
これは堂々たるRPG。しかしシリーズ当初から善も悪もない独特の禍々しい雰囲気をつくってきた。そこにシビレる。おそらくドラクエのほのぼの感とは対極のものをつくりだそうとしたのだろう。インド系の神さまが充実しているのもインド好きとしてはうれしいところ。また、どこか中世ヨーロッパっぽいファンタジー世界ではなく、東京が舞台なのもイカす。そもそも「真・女神転生1」の最初のダンジョンは吉祥寺のエコービル(現在のユザワヤ、長らく放置されたビルだった)だったところからセンサー振り切れました。なお、限定版としてタイトルに「マニアクス」とつけられた盤は現在とんでもない高値になっているので、間違えて買わないように。
メタルマックス2SFC/GBA
ドラクエ2のゲーム中、なぜか「みやおう」という名のキャラが出てくるが、それがこのゲームの作者。つまり初期ドラクエのスタッフだった人がつくったゲーム。ま、そんなこと言えば「風来のシレン」「弟切草」の中村光一ドラクエのスタッフなわけで、ベスト5のうち4つまでドラクエ関係と偏っておりますがしかたない。さて、このメタルマックス2は、グラフィックこそしょぼいけれど、RPGというゲームスタイルがもたらす快楽について、いくつもの新たなツボを提示した作品だ。なんとオマージュ作品である『メタルサーガ・砂塵の鎖』まで生まれたほど(これはオマージュが臭くてつまらない)。