山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

セラミック筐体のスピーカー


上映会用のアンプとスピーカーを、作業する時のBGM用に使っている。今日もそんなふうにしていて、いきなり「なんだ、えらく音が悪いじゃないか」と思った。
そこで、スピーカーを交換することにした。遊んでいるINAXのQX-100というスピーカーに交換したのだ。すると、まるで何かアンプごと交換したかのように音がよくなった。交換したあとが添付写真。まんなか部分が乃木坂時代のラ・カメラで使っていたオンキョーのミニコンアンプ部。これはグライコが付属しているのが購入の決め手だった。なにしろ8ミリ映画は音が悪い作品がおおくて、上映の現場で調整できるものが欲しかったので。
その両側にあるのがINAXのスピーカー。そう、便器や風呂やキッチンのイナックスね。ここが得意のセラミック加工技術を生かして、80年代後半につくったのがこのスピーカー。だから黒い筐体はセラミックでできている。スピーカーユニットは10cmのフルレンジが1つ。
スピーカーの音の決め手は筐体だと言われる。スピーカーユニットが鳴っているのではなく、筐体が鳴っているのだと。そのことをよくわからせてくれたのがこのスピーカーだった。総じてメリハリがいいのだけれど、とくにインド音楽でつかわれるタブラの音とか、インドネシア音楽で使われる土鈴の音にはびっくりした。なるほど、筐体の素材がその楽器の素材に近ければ近いほど、リアルに艶のある音が再現されるのだ。
しかし、BGM用途には、あまり音をよくしてしまうのも禁物。なぜなら、つい聞き惚れてしまって仕事がおろそかになってしまうから。