山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

デジャヴでもジャメヴでもなく


埼玉県の都幾川村というところから小川町に抜ける峠道を走っていた。峠を越えて空がひらけ、のんびりとした田舎道を走行していると、急にうっとりとした気分におそわれた。
とりあえず走行しながらデジカメでパチリを一枚撮る。
これまでの人生で何度もこういうことがあったのだが、そのメカニズムがわからない。デジャヴとかジャメヴ(デジャヴの反対で見知った光景なのに、まるで初めてのような気がすること)と近いものだと思う。あまり指摘されないと思うのだけれど、デジャヴにもジャメヴにも、その底にうっとりとした気分が流れている。
昨年所持していたバシュラールの本は、再読したあと蔵書200冊計画にしたがって全部処分してしまったのだが、バシュラールの言う意味での「コンプレックス=感情のしこり」がこれをリリース(←心理学用語ですな。ひきがねを引くと言い換えるべきか)するのだろうか。
いや、解釈はどうでもいい。肝心なのは、これがかなり映画だけが持つ快楽に近いという気がすることだ。