山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

エルモST180のベルト修復作業


この掲示板にも何度も書き込みしてくれている映像研究者の那田さんから8ミリ映写機をいただいた。
電源接続し、回してみると「ギュルルル」といなや音がして停止。
内部を見てみるとやはりベルトが切れていました。
そこで今回は記憶が新しいうちにベルト修復作業のことを記述します。
まず、裏蓋を開けるのだけれど、注意することがひとつ。裏蓋にはスピーカーがついているので、音声のコードがついている。乱暴に開けるとちぎれてしまうので注意されたし。これ、他の機種とちがって音声コードを簡単にははずせないので、ベルト交換作業中も邪魔になるんですよね。
さて、ベルトは2カ所。切れてぶら下がっていたり、あるいは軸の部分にべったりくっついているので、ドライバーなどをつかってキレイに削ぎ取りましょう。
直径2mmのウレタンコードでベルトの代用品をつくります。
ウレタンコードは東急ハンズの素材売り場にあって、1メートル100円ぐらいで買えます。
これを上のベルトがあったところと、下のベルトがあったところに当てて、すこしひっぱってテンションをかけて「このぐらいかな」と予想してハサミで切ります。
『8ミリ映画制作マニュアル』ではカミソリに加熱する方法を紹介しましたが、面倒なのでろうそくに火をつけて、切り口をあてて、溶けるのが見えたら「えい」とくっつけました。
それから12時間ぐらい放置。
さて、輪になったウレタンコードを映写機に装着します。
上の長い方はわりと簡単。
下の方はけっこう難しい。
コツとしては、先にモーターの軸の方にひっかけて、あとから羽根のほうにあてがい、ドライバーなどで押さえつつ、指で羽根をまわして一周させるようにするといいでしょう。
さてくっついた。と回してみると、ああ、下の方のテンションのかかりかたが足りなかったらしくて、滑っています。むー、残念。
つくりなおしも面倒なので、たまたま余っていたO(オー)リングの直径60cmのもの(これも東急ハンズの素材売り場のゴム素材のところで100円ちょい)をつけたところ、ぴったり合いました。
めでたし、めでたし。
ランプも点灯しているし、レンズにカビもないようだ。
チェックのために音声が入っている8ミリフィルムを映写してみました。
あー、なんと、モーターの回転が不安定です。最後の最後で欠陥が露呈してしまいました。