山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

東京都北区浮間3丁目あたり


表題の区域をちょっとだけうろついてみました。
荒川と新河岸川にはさまれた中州になっている。中州になっているところは東京の北千住しかり、名古屋の下之一色町しかりで、空襲で丸焼けになっていない部分が残ってることがある。
さて、路地に関しては北区浮間にはこれという調査対象は見つからないのだけれど、何かよさげな物件があるかもしれないという予想。
うむむ。ありましたね。
googleストリートビューでは見逃し、車で通過してしまうと気づかないような物件が。
まずは添付画像の亀裂塀。
モルタル外壁の建物ではよく見られるような、まるで地図のような形状の亀裂です。
続いては剥落のぐあいがいい感じになっている「中華料理 珍来」の看板。これ「珍来」じたいが読み取りにくくなっているのだけれど、よーく見つめてみるとさらに隠れている文字があります。「珍」の右下あたりにやや重なって「あ」の字が見えますよ。ステルス文字看板でもあります。

いや違った。
調べてみるもんです。ストリートビュー画像を見てください。ストリートビューの画像では撮られたのが2010年2月。そこにははっきり「あじさい」の文字があります。「珍来」の前が「あじさい」だったのではなくて「あじさい」の方が新しかったわけね。でもたった3年半で剥落が進行してしまって、現在は「珍来」の方が露出している状態なわけだ。
お次はこんな廃屋寸前の家屋。

これ「珍来」から東に50mの対面で、いま建設中のマンションはストリートビューではありませんな。まだ空き地になってます。
家の前には廃車が停めてあります。

窓なんかもこんな感じ。なかなかソソります。

もひとつ紹介しちゃう。今度は「珍来」から30m西に進んで、角を左折して20mほどの右側の家。

玄関が鎖でガードされていたり、玄関前の自転車も昔の質実剛健なやつ。

左奥は廃棄資材でうまっていますが、屋根が抜け落ちているので、奥の方まで見えます。

というわけで、一番上の亀裂塀も含めて、これらはみな半径100m以内のところにある物件。やはり「いい物件は集中して存在する」説は正しかったのかも。