山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

『うろつきズム論ノート』制作メモその5


全部のフッテージをとりあえず見ました。
編集の組み立てはまだ思いつかないけれども、撮影された場所の地名は入れることにしようと思っています、現時点では。
日本であることは確かだけれど、どこだかわからない街をうろうろという調子で進めていくのもいいけれど、やはり「どこだこの街は? 何か手がかりはないか」と、車のナンバープレートを読み取ろうとしたりとか、観客の気がそちらにそれてしまうのはもったいないような気がするので。
でも撮影場所が切り替わってすぐに地名をテロップで入れるのもセンスないような気がするので、切り替わってからちょっと間を置いてからのテロップでということにしよう。

街をうろついているだけではなく、添付画像のように20年前の自分がカメラに向ってえんえん20分ぐらい「うろつきの理由」を語るというフッテージもあった。
煙草吸いまくってる自分。
うへーと思いながら20年前の持論を傾聴いたしましたが、いま考えていることとそれほど変わっているわけではないです。
しかし語りが青臭くて硬い。
20年ぶんの熟成ってことで、もっともみほぐして語ることにしましょう。

もちろん20年前の自分の語りは作品には入れないけれど、さかんに「15時間ビデオ」と言っていることで思い出した。
これらの8ミリビデオは、完成したら15時間にもなる作品にしようと計画していたのだった。
15時間もあるものを上映するつもりはなかった。
VHSビデオカセット5本ぐらいにしたものを、見てくれる人に送りつけて「早送りしてもいいので」というふうに但し書きをつけて見てもらおうと思っていたのだった。
早送り前提の作品ってこと。
そして、次の人へと宅配便で送付してもらうという感じで回し見をしてもらうというスタイルでの「公開」を考えていたのだった。

さて、明日はおそらくラ・カメラ当日配布物の文字打ちをすることになるだろう。
まったく上映する作品ができていないのに、当日配布するものの文章を書くというのは自分としては珍しい。