山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

『うろつきズム論ノート』制作メモその2


埼玉県深谷市まで出かける。
行ってみて唖然とした。
「まるで被災地みたいじゃないか」と思ったのだった。
再開発という名の巨大なツメによって、駅と国道17号とのあいだにあったはずの古びた町並みが、ごっそりと削りとられているではないですか。
そんなわけで、20年前にはあったはずの路地が、ほぼすべて姿を消していた。
上の画像でそのことがよくわかるかと思う。
古い家が一軒だけあるけれど、もちろんかつてはそこ一帯がこのような古びた家屋によって満たされ、家と家との間には路地があった。
しかし、その他の家は取り壊され、路地は消滅し、この一軒だけかろうじて残っている状況。

まー、今度の作品ではそんなことを語って嘆いてみせてもしょうがないので、ここだけにします。
しかしながら、わずかに残っている古びたものを見て、やはりぐっとくる感覚はある。
その感覚を自分なりのことばでメモメモしたのだった。
あとは、明日からじっさいの8ミリビデオの映像を見ていって、映像の構成を考えることにしようか。

駅からちょっと離れたところにも行ってみた。
古い家屋が取り壊され、空き地になった場所に、見捨てられた小さな公園があった。
遊具はロープが貼られて、雑草なんかも生い茂っている。
こういうものもぐっときます。