山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

映像のエロ表現その6/エロと散歩


エロと散歩は似ているような気がするな。
どちらも、最短距離でいってはいけないもの、というココロ。
散歩を「路地を徘徊する快楽」とか言い換えてもいい。回り道をする。「お、こんなところにこんな路地が」と発見する。「あ、ここに抜けるのか」とかいうマッピングの快楽。その途中で気づいたり、目撃してしまういろいろなこと。「この先はもう住居侵入になるかも。でもちょっとごめん」とかいうドキドキ(プチ背徳)。
まーこんな感じでしょうか。とにかく、効率的であることとは無縁でしょう。それどころか、回り道するところがキモなんですよね。
エロもまったく同じ。じらしたり、引き延ばしたりすることで快楽が増すわけでしょ。回り道することだったり、モジモジして煮え切らないことだったりが快楽パラメーターを持ち上げてくれます。
そこらへんなんですよね、ほとんどのアダルトビデオがつまらない理由が。
一言で言えば作業感に満ちている。スタッフも男優、女優もギャラをもらって「作業」しているわけです。それゆえにどうしようもなく漏れ出てくる「作業感」が、おおいにエロを阻害している。

ところで添付画像は本文とは関連ないのですが、大仏さまの手の部分の展示物を、時計回り90度傾けてみました。なんかエロい手つきですよね。