山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

自分の映画歴語りその12/『夜の心』


添付画像の『夜の心』が私の最後の8ミリフィルムでの映画作品。
まだ8ミリフィルムは販売も現像もしているので、いくつかの製品が消え、いくつかのサービスが終了し、フィルムも現像も、その他のグッズも値段が上昇したけれど、最後の最後までこだわることは可能だった。
しかし「ここらへんを潮時にしよう」と思ったのだった。
しかし、最後の方は「路上観察系」の作品ばかりでしたね。
1996年の『虚港』を最後に、自分以外の役者さんが出て台詞を言うという作品がありません。(『予感』という作品でミュウさんという女性に出ていただいたけれど、台詞はなく、モデル的な扱いでした)
じつはその転換点となったのが2004年の『無翼の朝と夜』という70分の作品なんだけれど、この「転換点」とは何だったのか、まだ自分は正確に他人に伝わるように語ることができない。
いやいや、このコトバはまちがっている。
自分はべつに何も語らなくていいじゃないか。それは自分の役割とはちがう。ただ、ただ、作品をつくって見せていればいい。
で、ですね。
長らく他者を撮らずに、モノばかり撮ってきましたが、ここにきてまたモードが変化いたしました。次回作はドラマになります。
うーん、こんなふうに言い繕うことができるかもしれないな。これまでの路上観察系作品ってのは、ヒロインが「武蔵野台地」だったわけだ。けれども、その蜜月にもようやく飽きがきて、ふたたびカメラは人間に向けられようとしている、と。
てなわけで次に「自分の映画歴語り番外編」として、私の作品に出ていただいたヒロイン歴を書いてみましょうか。5人しかいないので5回の連載で終わります。