山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

新作のための撮影その1


9月にラ・カメラで上映会があるので、できれば新作を1つぐらい発表したい。
真夏は暑いし、その前は梅雨だから、いまのうちに何か撮っておかなくちゃ、とつらつら考えをめぐらせていた。
ラ・カメラのあと、10月の半ばにはホームムービーデイもある。私はこのところ地元にもっとも近い小平会場で映写をして、自分の持っているホームムービーから1本チョイスして参加してきた。さて、今年は何を上映しよう。集ってくる観客は小平や小金井在住の人がほとんどだから、やはり地元の昔の光景がうつっているものがいいだろう。
そうだ。高校生のときに、自転車でうろつきながら、ここらへんの風景をスケッチしただけの5分ぐらいの8ミリフィルムがあったはずだ。それなんかどうかな。
そう思ってフィルムを探し出し、映写機にかけてみた。
「!」
ああ、そうだったのか。これは、自分の作品『無翼の朝と夜』の原点に当たるような映像じゃないか。こういうものを自分は撮り、そしてすっかり忘れていたのだった。
もったいない。
では、この8ミリ映像と、同じ場所をHDVで撮影したいまの映像が交互に出てくるというシンプルな作品をつくることにしよう。そう思い当たった。
撮影したのは、高校生のときかと思っていたら、そうでなく1979年だった。大学1年生の終わり頃。つまり31年前になる。
5分ほどの映像のうち、1/3は撮影場所を特定できる。しかし残り2/3はどうしても思い出せない。どうしましょ。
さあ、そこでストリートビューの出番です。
8ミリフィルムには、当然ながらハサミは入れていない。だから、場所がはっきり特定できるカットの前後は、そこから推測して探してみればいい。
とは言うものの、添付画像の映像を見てください。小さくてわかりずらいかもしれないけれど、これ、同じ場所です。唯一の手がかりと言える右側の家屋がもうなくなっているので、場所の特定にはかなり苦労しました。しかし「ここだっ!」と見つけたときはすごく気持ちが盛り上がるものです。
続きます。