山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

『オブリビオン』その3(PS3)


やはりこのことは書いておかないといけない。
自分にとってHDでのビデオゲームはこれが初めてになるわけでもありまして、グラフィックの美麗さにはすなおに感動いたしました。
夜は暗くなります。もちろん黎明から朝焼けあります。気候の変化もちゃんとあって、雨も降ります。雪も降ります。風が吹いて樹木の葉が揺れます。
ずっと向こうの山並みが見えていますが、そこにも行くことができます。
手前の池に飛び込むと、ちゃんと水底も描かれています。
そんなこんなのうち、自分的に見とれてしまったところを2つだけ書いておきましょうか。

●朝もやのなかに現れる古代の廃墟
いろいろ襲いかかってくるものはあるわけですけれど、基本的には疲れたりとか腹ペコになったりしないので、主人公を走り回らせます。夜も昼も。
そうして夜じゅう森を走らせていて、やがて朝が近づいてきて、朝もやに包まれます。そこに、なにやら石造りの古代の廃墟があらわれる。
んー、ちょっとドキドキしました。

●暗いダンジョンのなかに火球が飛んでいく
ダンジョンは暗いです。暗いだけでなく気味悪いゾンビとかいて、こちらに気づくと容赦なく攻撃してきたりします。
剣と魔法の世界なわけでして、主人公は最初から火の玉を飛ばせたりします。そりゃー。
この火の玉が暗いダンジョンの壁を赤く照らしながらずーっと飛んでいくさま、これがなかなか美しいのですわ。ちょっとうっとりしてしまうほど。

ある意味、たいへんな金をかけてダイナミックなことをしている娯楽映画っぽい快楽なわけですよ。でもちょい待った。これはCGじゃん。ということは、いまでこそ日本製やアメリカ製のゲームが世界を席巻しているけれど、これっていずれはインドとか中国とかが主流になるかもしれませんわね。というか、1995年にインドを旅したときに、インドの子どもたちが『ストリートファイター2』でダルシム使って遊んでいるのを目撃したっけ。あれから15年経っているわけだから、あの子どもたちがゲームクリエーターになっていても不思議ではないのにね。
んー、もうちょっとかかるのかなぁ。インド製のこんな緻密なRPGがやってみたい。海外ユーザーにおもねることなく、妥協なきヒンドゥー教世界を描きつくしてみてもらいたい。