山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

GarageBandで音楽づくり


いままでもいろいろな方法で映像作品につける音楽をつくってきた。
思い出すのは『ゴーストタウンの朝』に使うための音楽。最後の方で統制の取れないノイズのかたまりのような音楽があるけれど、あれは当時、私が住んでいたアパートの部屋に人を集めてテキトーにそこらにあるもので各自がデタラメに音を出したものだった。単体で聞いたらどうということのないシロートのめちゃくちゃノイズだけれど、映像にはうまくマッチしていたと思う。とくに、助監督をしていた北村くんが自分のキーボードを持ってきてくれて、それが出すノイズが基調になったのでまとまったのだと思う。北村くんは現在も「エマーソン北村」としてミュージシャンとしての活動をしている。
グータリプトラ』ではフォークギターで湊谷夢吉さんの歌をうたうほかに、ピコピコした音楽が流れるけれど、あれはスーパーファミコンソフト「マリオペイント」に入っている作曲メニューでつくったものです。半音が出せないなど、かなり制約はあったけれど、遊びっぽい音がいろいろとあって、わりと使えるものでした。でしたというか、いまだに(スーファミも生きているし)使用可能です。
『こぼれる黄金の月』で使っている音楽は、ヤマハのキーボード(5万円ぐらいした)でつくったもの。もう壊れてしまったけれど、これはこれで直感的にいじくっていると、なんとなくそれらしき(あくまでシロートだけど)ものができたいい機械でした。
今世紀になってから、パソコンを使うようになると、ネットにあるサンプリングフリー音源を使うようになりました。ただこれ、足していくだけで、引いて使うということがなかなかうまくできない。結局、ゴチャゴチャなものにしかならないけれど、まぁ、そもそも映像の方が主体で、そこに添えるものだからかまわない。なんとか補強してくれれば、単体ではショボいものでもOKだったわけです。だから『武蔵野ブラウン運動』や『スターレーンをめぐる円周軌道』は音楽としては破綻しています。
さて、今回購入したMacBookにはGarageBandという音楽作成アプリがついています。『マルフク百景』のラストのクレジットのところぐらいは、これを使って音をつけてみましょう。
あー、なるほど。基本は音のパーツを延ばしたり縮めたりして、配置していくだけのものなんスね。こりゃ簡単。こだわりなければすぐそれなりものができます。今回はこれでいきますが、以前、使おうとして挫折した方法(ソフト)がありました。それは、プレイステーション対応の「音楽ツクールかなでーる」で、それで音楽をつくろうとしたこともあったのでした。
これっていきなり五線譜が出てきて、音符を配置してメロディをつくることが要求されるのね。それが面倒だった。
GarageBandはまずリズムありき。そこにパーツを当てがっていけばいい。こちらの方が入りやすいです。物足りない人には、もっと高度なこともできるようになっているし。
私がたくさん持っているインドポップやアラブポップ、トルコのアラベスクからサンプリングしていけば、もしかしたら過去に愛聴したホルガー・チューカイの名曲『ペルシアンラブ』のような感じのものが作れるかも。やる気と根気さえあれば、だけれど(あとセンスか)。