山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

黒糖焼酎/じょうご


ラベル、いいですねぇ。日本酒にはこういうラベルはほとんどないし、泡盛のラベルの黄色の立っている明るさとも違う感覚です。県でいえば鹿児島県だけれど、どちらかというと薩摩藩に「支配されてきた」という感覚をもつ奄美大島。かと言って琉球ともちがうし、という感覚。それは黒糖焼酎のもつ「米麹はつかっているけれど、ほかの穀物原料の酒とはちがう立ち位置にいる」感覚に似ているのかもしれません。
奄美大島島尾ミホさんにお会いしたとき、島尾敏雄さんが亡くなってからずっと喪服を着ているのだけれど、黒一色ではなくて、一部に緑色があるのです。品のいい老女のなかにあるパッションを見せつけられた気がして、ちょっとドキッとしましたね。
そんなふうに(ちと強引なもっていきかたですが)この「じょうご」も、最初は淡麗な酒だと思ったのだけれど、飲み進むうちに「あれ?意外に芳醇かも」と思わせてくれました。バランスのいい酒だと言ってもいいかも。