「きたない」と「ぐっとくる」の差
これもいいですねー。
点と線で構成されているけれど、線の部分がまるで走り書きした字のように見えて、じつはそうではないというところが色気みたいなものを生んでいます。退色した地の色なのか、うっすらと赤が見えるところもいい。
もひとつ。右下の看板のワンちゃんがいいですねー。切羽詰まったような世界に、ファンシーなゆるさをもたらしてくれています。
しかし「きたない」と「ぐっとくる」を隔てるものは何なんでしょうねぇ。
「虚構」と「現実」は、じつは境界線がなくて、両者ははなれていて、その間にはどちらでもない領域が広がっているのだけれど、それとは逆に「きたないブツ」と「でもぐっとくるブツ」の間は、けっこう重なっているように思います。
ブサイクなだけの女(男)に魅力がないように、ただきれいなだけの女(男)には魅力がないのと同じ、かな?
採集地は瑞穂町役場ちかくの路地。