山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

神楽坂の路地のつまらなさとは


神楽坂の路地といえば石畳が特徴。
しかし私の「新選・東京いい路地ソソる路地55選」には入っていません。
画像は、昨年秋におこなった神楽坂での8ミリワークショップの1コマ。
路上観察と思えば、いくつかのネタは収集できる。けれども、路地散策と思うととてももの足りない。
まず、ここはよく知られた場所であるということ。この石畳の路地目当ての観光客っぽい人々がたくさんいるのね。だから自分と路地とが親密になれない。これが不満ですかねー。キャバクラ嬢と疑似恋愛をしても、それは恋愛とは異なるみたいなものですかね。比喩として不適切かな。
もひとつ言えるのは、迷宮感に乏しいこと。それぞれの路地は途中でクランクしているので、先が見えないよさはあるのだけれど、その先ですぐに終わってしまうということ。
散歩者を誘い込む魔力に欠けていることは間違いない。
あ、そうか、だから私の定義するような「いい路地ソソる路地」のガイドブックなんて、つくってはいけないんだ。
不意打ちのように散歩者の前にたちはだかり、やさしく引きずり込むような路地でなくてはいけない。「いい路地ソソる路地」として選定した段階で、その路地の匿名性をけがしてしまうことになるのだろう。
ということで「新選・55選」を公開することはやめにしよう。