2007-10-16 記憶は水のなかに沈んでいる 通学路標識 「ここは通学路です」という表示なのだろう。しかしひび割れている。そのひび割れかたが、どこか脳内で剥落していく記憶のかたちに似ているように思う。 兄と妹、という感じの人物2名も、部分が剥落して、地の色である水色に浸食されている。それが、記憶が水の中にひたひたと沈んでいるように見えたりもする。 あったような、なかったような記憶。 甘くも苦くもないけれど、ただ切なくぐっと胸せまるような、何かを喚起します。