山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

ヒッピー~ラブ&ピースの世界~@ヒストリーch


私はヒッピーの世代ではなくパンクの世代なので、ヒッピーと言われても、アタマのなかにいくつかの象徴的な人やモノや表現ブツがごろごろと浮上するだけで、ハートの方に何かがこみあげてくることはない。
しかしサンフランシスコに住んでいたPKDにとっては、ドラッグカルチャーなどのヒッピー的な世界観におおいに影響を受けて小説を書いているに違いない。そこでおさらいと新発見の期待をもって、ちょうどこんな番組が放送してたので見てみた。
結果的には自分がもともと持ってる知識以上のものは何もなかった。
テレビの弱点ですな。映像として残っているものをつないでいくしかテがないわけで、そうなると映像にならないような時代精神のみなもとの部分を捕獲しそこねることになる。
ディックの絶好調のときが1965年を中心とした前後3年ほどだとしたら、ヒッピーの発祥は1966年なのですこしズレる。
むしろヒッピー文化としてあらわれているものよりも、それを用意したものに興味がある。なぜサンフランシスコだったのか。そこに溜まっていた時代の気分。それがどういうふうに化学的融合を果たして「ラブ&ピース」に花開いたのか。そこらへんについては簡単に「こうだ」と説明できるようなものではないのだろう。