小筆より優れたバルブクランク代用品
昨年秋、小口詩子さんより「これ、けっこう代用品として使えるんじゃないかしら」と渡された品がある。それが写真の品だ。
使ってみるとけっこうイイ。
『8マニュ』などではこれまで「小筆の軸を加工して代用すべし。100円で済むし」と書いてきた。しかしその方法にはひとつ欠点があって、小筆の中の空洞の内径は、バルブする時のカメラ側の軸にぴったり合うのだけれど、小筆じたいの外径が合わずにグラグラしてしまうのだ。それをおさえるために、さらにアクリルのパイプを使うという方法が開発された。しかし材料費はかからないけれど、手間がちょいとかかってしまう。なんとかいい方法はないかとつらつら考えつつも、私じしんはバルブクランクを持っている(万城目純さんは何個も所有しているらしい)ので、あまり真剣に検討していなかった。
さて、この品はゴムでできている。やや胴長の卵形をしていて、写真で指をつっこんでいるように、切れ目が入っている。なんとこれ、バルブの穴の寸法にぴったりで、中の軸にもぴったり。そして切れ目の部分で、軸から延びる枝をホールドして回していけばいい。ぴったりはまって使える。ゴム製なので回しやすいし。
値段は安いだろう、そうに決まっている。東急ハンズで売っているそうです。どこの売り場の何という商品かを聞き忘れたのだが、ま、探してみてください。何かを接合するためのものだということです。