山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

年内復旧が無理かも→自家現像に手を染めよう

朝、フジカラー柴崎現像所の8ミリ担当部署に電話してみる。返答する声からは、それほど深刻な故障ではないように推測できる。しかし年内の復旧は難しそうだ。
さて困った。
いま、目の前に4本の撮影済みシングル8がある。そしておそらく現像できないでいる5本のシングル8ロールが柴崎現像所にある。
それらは早稲田大学の私の授業の8ミリ班が撮影してきたものだ。年内に現像ができるという予定でスケジュールを組んだので、年明けになってしまうと編集作業ができないまま後期授業が終わってしまうということに気づいた。
年内の復旧が難しそうだとわかったので「柴崎まで行くので撮影済みのフィルムを返してもらえます?」と聞くと「そうします」との返答。
早急に引き取って、レトロ通販に現像依頼しようと考えた。「いや、その前にあの可能性を…」
そう、自家現像です。
近代インターナショナルが発売しているE6現像キットは1リットル用で12本の現像ができるらしい。あと必要なのは現像用ステンレスボトルとダークバック。それから廃液処理にかかる費用。さていくらかかる?
ヨドバシドットコムで調べると、ボトルシリンダーは6720円、ダークバックは3520円で買える(これは自腹)。
E6現像キット1Lサイズのものは7560円(これは教材費で学校から支給可能)。
廃液処理については、ざくっと調べたところ、個人でボトル現像する場合は、大量の水で希釈して下水道に流してもいいらしいということがわかった。浄化槽とか、地面にぶちまけるのは禁止だけれど、薄めて下水道はいいようだ。
ということは17800円で、この9本の現像ができることになる。
レトロ通販の現像だと2625円×9本で23625円。これにさらに往復送料や代引き手数料がかかってくる。
よーし、自家現像に手を染めてみることにしよう。
ボトルシリンダーとダークバックは自腹負担だけれど、消耗品ではないから再利用できる。大きなものではないから、自家現像をやってみたいという人に無償で貸してあげることにしよう。
そして、2004年秋に多摩映画フォーラム主宰でおこなった自家現像のワークショップを、野田真一郎さんが撮影して16分ほどにまとめた作品がある。これを(もちろん野田さんの許可をもらって)DVDで同梱すればいい。いやそれならむしろYouTubeにアップしてしまってもいいかも。
…というふうに計画を立てました。まずは自分でやってみます。明日はさっそくそのレポート第一弾の予定。