山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

普通車1台に出演者とスタッフ7人


『散る、アウト。』でもうひとつ思い出したのは「当時はたいてい車が一台しか用意できなくて、それに出演者とスタッフぜんぶを詰め込んで撮影に向っていたもんだなぁ」ということ。
添付画像は『散る、アウト。』のラストシーンだけれど、これも車1台にここにうつっている人間+私が乗り込んでいたのだった。
いくら北海道が広いといっても、地平線に送電線の鉄塔などがなく、しかも8ミリの1ロールのうちに、歩いている人間が地平線に消えていくように、向こう側が湾曲しているような地形の土地をみつけるのは一苦労だった。
しかし見つかればあとは雪原に足あとをつけるわけにはいかないから一発撮りの後悔なし。
雪道ってのは、かなりひどいデコボコ道と同じようなもんで、起伏がある。そんななかで7人を詰め込んだ車がかなりのスピードで走るわけですよ。しかも当時のことだから、タバコを吸うやつが半数以上はいる。いっせいにふかしたら目が痛くなるほど車内は煙が充満。しかたなく真冬の北海道で、窓を開けて、凍えながら走ったものでした。
このラストシーンで雪上に倒れている6名のうち、いま、生きているのは4人。