山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

『散る、アウト。』をひさびさに見る

私が大学生のときにつくった作品を見たいというリクエストがあったので『散る、アウト。』を授業で上映。
この作品は、とくに衣装を決めてはいなかったので、多数の出演者がみな自前の普段着で出ている。それが長いこと気になっていた。「ん、ダサい」ということで。
ところがその、1984年ぐらいのフツーの若者たちの衣装が、今回は気にならなかった。時代が一巡してしまったのだろう。不思議なもんだ。
それよりも気になったのは「すげーアングラ演劇の匂いプンプンじゃん」ということ。それほど意識はせずにつくっていたわけだけれど、22年半を経てしまうと、こういうところが見えてくる。途中、お面をつけた男の動きとかも演劇的だし、最初のモブシーンにしても、時代がもっとあとだったら、ダンスの要素もきっと加わっていただろう。
音楽が勝井祐二(なんとまだ高校生だったかな)だと話したら、すごく喜んだ生徒さんがいた。かならずいますね。凄いな、勝井くんの知名度
いま、思い出したけれど『散る、アウト』という小説があるのね。内容はどんなもんだろう。図書館で借りて読んでみよう。
もともとこのタイトルはレゲエバンドのブラックウフルーの「Chill Out」というアルバムから駄洒落にして、なおかつ吉増剛造風味をふりかけているので、べつに似た発想のものがでてきても不思議ではない。
この作品は来年2月3日のシネアートン下北沢でのオールナイトイベントのしょっぱなあたりの私の時間にも上映する予定になっています。