山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

オウム真理教とボコノン教

ボコノン教とは実在する宗教ではなくて、カート・ヴォネガットSF小説『猫のゆりかご』(ハヤカワSF文庫)のなかで登場する宗教。教祖ボコノンは「おれの言うことはすべてたわごとだ」と説き、世界の終末にあたって、天に向かってアッカンベーをして死ぬ。
オウム真理教はあまりぐっとくるようなカッコいい宗教ではなかったと思うけれど、どうせなら、教祖麻原氏も死ぬ時にアッカンベーぐらいしてくれるといいなぁ。
1995年に12歳の少女4人を含む10人ぐらいでインド旅行をしたときに、お釈迦様が悟りを開いた地であるブッダガヤを訪ねた。悟りを開いた菩提樹の樹を見にいって、少女たちに「まさにここでお釈迦さんが悟りを開いたんだ」と言ったのだけれど、少女たちはつまらなそうな顔をしている。そこで「!」と思って「きみたりさぁ、テレビで上祐さんたちが樹の下で座禅しているの、見たことあるでしょ。あれってここなんだよ」と言うと、少女たちの目の色が変わった。
「やれやれ、お釈迦さまより上祐さんかよー」と思ったものだ。
昨日の授業で思いつきで
「地球も自分たちの身体も汚染されているという観念があります。これって70年代の公害という現実を受けた、80年代の表現の特徴かもしれない。そういう文脈で『ロビンソンの庭』は『風の谷のナウシカ』につながっているのだろうし、また、荒行によって身体を浄化しようとしたオウム真理教にもつながっているのでしょうねぇ」
なんて話をしたのだけれど、考えてみると『ロビンソンの庭』が完成して1987年って、たしか「上祐さん」ことマイトレーヤさんが入信した年だったのではないだろうか。「長老部の杉浦茂」ことヴァンギーサが入信したのは1987年の末だったと記憶するので。