山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

東京8ミリシネ倶楽部で『うずまき~』


なかなか出席できないでいた東京8ミリシネ倶楽部の例会にようやく参加する。できたてホヤホヤの新作『うずまきの彼方へ』を映写してもらう。う~む、改造映写機で見ると、家で見ていたのはまるで違う発色に見え、それが内容にも少なからず影響することに驚く。
あまり内容を語ることなく集まった作品を次々と映写していったので、たとえば白黒の画面なので何十年前の撮影かと思っていたら、いきなりボーダフォンの看板が映っていて、最近撮ったものだとわかったり、その反対に色があまりに鮮やかでフィルムが傷ついていないので最近のものかと思ったら30年前の撮影だったりしたのだった。
ビデオだとこうはいかない。VHSの甘いのっぺりとした画像。8ミリビデオの粒状の粗いメリハリ画像。Hi8の妙にくっきりした感じ。あるいはベーカムに乗る色のこってりした感じなど、その時代のビデオメディアごとに特徴のある画質傾向があり、そこから時代が読み取れてしまう。
この日は改造GS1200にアナモルフィックレンズをつけて、8ミリシネスコをやる予定だったのだけれど、どうもうまくいかなかった。残念。添付写真は四苦八苦しているところ。ああでもない、こうでもないと工夫するのも面白い。そこらへんがアナログメディアのいいところですな。デジタルだとエラーが出て、それで誰もどうにも手の出しようがなく、そこで終わりだったりするので。本日おもしろかったのは、映写機の再生音にノイズがブーンと乗ってしまうのだが、松田さんがばしっと映写機を叩くとそれがおさまるのね。わかるわかる。これって叩く場所が決まっていて、その機器のオーナーは経験的にその場所をわかっているのです。