山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

『VMの漂流』をDVDに焼いて送付


もともと『VMの漂流』は8ミリでつくられた。
その一年前、初めてイメフォフェスに招待出品した『VMの夢想』は16mmで撮られ、仕上げられている。そこで使った「不完全密着プリント」(←私が勝手に命名)の手法をふたたび試みている作品だ。
この当時はイメフォフェスの招待出品は16mmというのが決まりだった(はず)ので、当然ダイレクトブローアップをヨコシネがやってくれるものと持っていくと「昨年でやめました」とのこと。が~~~ん。
じつはヨコシネが手放したダイレクトブローアップの装置を、川崎の業者が買い取り、それがまた数年後には育映社に渡ることになるのだけれど、そうとは知らず、まずはテレシネ(まだUマチックが生きていた時代でした)して、そのテープに音楽をつけ、ヨコシネでキネコ(ビデオ→フィルム)してもらったのだった。
というわけで、世界各地を旅してきた16mmフィルムはだいぶ疲れてしまっている。しかしネガ扱いしていた8mmのもとフィルムは手元にあるので、そこから簡易テレシネすればいいわけだ。そのテープをさらにDVDに焼いてバルセロナに送ればいい。
しかしちょっと欲が出た。原盤が8ミリなので、タイトルやクレジットが読みにくい。どうせ今回はDVD上映なのだから、今後も利用できるようにタイトルとクレジットをiMovieでつくってしまおう。さらに、音楽もヒスノイズが盛大に乗っているので、最初に書き出したminiDVテープにオーディオインサートで、音楽をつくってもらった勝井祐二くんから渡されたカセットテープから、再度録音しよう。
と、そんなことしていたら、原因不明の書き出しトラブルや、もとテープ探しが難航したりで一日かかってしまった。やれやれ。
バルセロナへの輸送費は330円だった。盤面にはNTSCと大書する。ディスクは太陽誘電製を使っている。おそらく最後の最後まで不安定なDVDフォーマットだろうけれど、あれこれ語られているなかではやはり太陽誘電(that'sブランド)がエラーは少ないようなので。