山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

三日月バビロン第二回公演@阿佐ヶ谷ザムザ


甘美ではあるけれど甘くない、いや甘いと感じる官能を超えたところで成り立つ、とろけるようなタナトスの世界。
三日月少年という劇団名だった頃からの持ち味をぞんぶんに発揮して楽しませてくれた。
全部で5回の公演のうち、今日は2回目と3回目を記録映像に撮った。添付写真右がこないだ落札したキヤノンFMV20で、右が前々から使っているパナソニックDE3。
マチネでいきなり撮ったけれど、案の定、見ほれてしまってカメラワークミスすること3回ぐらいあったかな。記録映像のカメラマンとしては、ほんらいは失敗なのだけれど「カメラマンが見ほれてパンするのを忘れている」ということが刻み込まれた映像になっているので、これはこれで成り立つのだと思う。(現在編集中の某バレバレ作品は、そいういうところのコクばかり集めた作品と言える)
この劇はチラシか何かで「ホラー」という形容があった。しかし見終わったあと、そう言うなら作・演出の櫻木バビの世界って、いつも濃厚な死のイメージと、ほとんど現実ではない世界で話が進行するわけだから、じつはいつもホラーというジャンルに該当していたのかもしれないと思った。だとしたら、意図的にホラー色を投入すると、ほんらいの筋を曲げないでエンタテインメントになるのかもしれない。