山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

君はマルフク看板を知っているか


東京路地探索ローラー作戦を決行したのは1994年のこと。そのとき撮った写真はムエン通信の「東京いい路地ソソる路地」に収録した。公開してはいないが、勝手に88か所の「特選路地」も選定したのだった。あれから12年。そのうち半分ぐらいは残っているだろうか。そろそろ再訪しなくてはいけないと思うのだが……。
で、その時「いい路地にやけにつきまとう物件」として、3つのものが記憶に残った。
ひとつは、環七。近視眼的に路地をたどっていくと、なぜか環七に出くわすことが多かった。つまり、環状七号線の近辺ってのが、都心でも郊外でもなく、しかも閉塞的な路地がつくられやすいというわけだ。
もうひとつは、猫よけのペットボトル。これは流行りましたな。路地には猫が棲息し、そのためにペットボトルが林立していたっけ。この流行はもう廃れているのだろうか。
そして3つめが、マルフク看板。これ、金融会社なのだけれど、きまって絶妙なロケーションに看板を貼り付けてあるのね。路地偏愛趣味のなかで、欠くことのできないアイテムとして認知されている。
写真は地元の東村山市富士見町にあるもの。こんな感じですよ。廃屋に錆びたトタン板、そこにマルフク。