まいまいず井戸
添付写真は東大和の多摩湖近くにある階段。測ってみると階段部分だけで16mの高低差がある。上下運動するには絶好の場所だ。かなたに西武園遊園地の大観覧車の上部も見える。これも何か、展開として使えるかもしれない。
さて、まいまいず井戸について検索して調べた。撮影したときに吉増さんも言っていたが、埼玉の方にある「七曲がりの井」「堀兼の井」はただのくぼみになってしまっているし「府中の森」にあるものは復元したものだ。だからこの羽村駅前のものだけがホンモノの原型をとどめている唯一のものということになる。で、右曲がりのうずまきでした。
吉増さんはこのまいまいず井戸を、アイヌ民族が捕獲したクジラを解体する儀式に使ったと言われている「アフンルパル」とイメージの連想をしていたはずだ。その連想の根底には、この武蔵野台地にもたくさん残っているアイヌ語起源の地名がある。地面をくりぬくことに意味があったにちがいないという疑問。
昨年亡くなった彫刻家の若林奮さんもまいまいず井戸に言及していて、彼は地面を逆円錐状にくりぬくイメージについて語っていたと記憶する。
私はやはり、やるならこのうずまきを拡大して地図に貼付けてみたい。しかしこの場合、うずまきを何倍に拡大していけばいいのだろう。いろいろとシミュレーションしてみようか。ん、ちょっとまてよ。このまいまいず井戸があるのは、羽村市五ノ神という地名だ。5という数字が明示されているではないか。これは5で決まりだな。